思いつき

都合のいいように考えてしまう

正しい選択

生きていると、いろんな物事に遭遇する。
そしてそのたびに、選択や決断を迫られる。
正しい選択は出来ているのだろうか……。

僕たちの頭は、自身の都合のいいように考える傾向にある。
事実と感情を混同してしまい、うまく整理できないまま決断してしまう。

犯人を当てられない

ミステリー小説を読んでいるとよく分かる。
事件が起きて、いくつかの状況が示される。
読者は犯人を特定しようと、そこからいくらか推察をして、犯人を予測する。

でも多くの場合、犯人は読者の予測に反して別の人間だ。
著者はうまく読者を誘導して、違う犯人を予測させるように仕向ける。
これがミスリードだ。

読者はミスリードがあると知っているのに、騙される。
結局、著者の思い通りに誘導されてしまう。
(それが面白い、良質なミステリー小説だと僕は思う)

現実の世界でも同じことが起こっている。
発信者の都合のいいように作られた情報にアクセスし、ミスリードされ騙されている。

騙されるだけならまだマシだが、騙された人たちは、その情報に影響を受け、行動を変える。すると、その情報にアクセスしていない他人に迷惑をかけることになる。
意図的に誘導しようとする情報は、基本的に適切な情報ではなく、誰かの利益に関わる情報だ。

複数の情報に触れる

では騙されないようにするためにはどうすればよいのか?
大事なのは複数の情報に触れて比較することだと思う。

Aという情報がある。その情報だけに頼ると、たぶん間違う。
Aという情報だけでなく、Bという情報、そしてCという情報にアクセスし、Aという情報と照らし合わせ、整合性を確認する。

もう一つ大事なのは、疑うこと。
クリティカル・シンキングともいう。

情報に触れた際に、なぜそう言えるのか、矛盾がないか疑ってみる。
更には、真逆の情報・反対意見などをみてみるのもいい。

とにかく一つの情報だけに頼るのではなく、複数の視点から情報に触れるようにすることが大事だ。
情報源が偏ると、それに影響を受け、思考が偏ってしまう。

複数の情報に触れ、疑うこと。
そうすれば、間違った情報に振り回される可能性は少なくなるはずだ。

ただ残念なことに、可能性は低くなるだけでゼロにはならない。
だって人間の脳はそのようにできているのだから。

参考文献

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 著