二度目の緊急事態宣言
11月ごろから新型コロナ(COVID-19)の第3波がきた。
各地でクラスターが発生し、年末年始の連休中にも関わらず、日々感染者数は最多を更新していった。
そして、令和3年1月7日。二度目の緊急事態宣言が発出された。
考え方はこうだ。
【緊急事態宣言でお願いする対策の考え方】
〇 今回の緊急事態宣言は、社会経済活動を幅広く止めるのではなく、感染リスクの高い場面に絞って、効果的・重点的な対策を徹底します。
〇 具体的には、飲食を伴うものを中心として対策を講じます。そのため、飲食につながる人の流れを制限する、飲食店に対する営業時間短縮要請を行うと共に、夜間の外出自粛の要請、テレワークの推進などを行います。
引用:https://corona.go.jp/emergency/
飲食を伴うものを中心として対策する。そう明記されている。
これを見ると飲食時に感染しやすいというふうに見える。
ほぼ飛沫感染
新型コロナウイルスの感染ルートは以下の3つだ。
①飛沫感染→咳やくしゃみ、会話による感染
②接触感染→ウイルスが付着した物に触れることによる感染
③空気感染→空気中に浮遊しているウイルスを吸い込むことによる感染
米国疾病対策センター(CDC)のガイドラインでは、感染者の6フィート(約1.8m)以内にいるときに一番感染リスクが高いと説明している。
要するに「飛沫感染」が一番リスクが高いのだ。
参考:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-covid-spreads.html
飛沫感染は咳やくしゃみ、会話、呼吸によって、ウイルスが空気中に放たれ、それを別の人が吸入してしまう感染する。
基本的に、このように飛沫したものは水分を含んでいるため、1~2m程度飛んで地面に落ちる。だから距離を空けておく必要がある。
更にマスクをしていれば、大体の飛沫を放出するのを防ぐことができる。
複数人で食事に行くと、多くの場合、至近距離で会話をする。
さらに食事中であればマスクを着用していない。
だから飲食店で感染するリスクが高いのだ。
飲食店は悪くない
ここで注意してほしいのは、
飲食店に行ったら感染するということでは無いということだ。
あくまでも感染リスクが高いのは、マスク未着用での至近距離での会話である。
これは多くの人が理解しているようで、理解していないところだと思う。
「飲食店に行ってはいけません!」というのは、とてもわかりやすいメッセージだと思うが、誤解を招いているとも思う。
会社に行って、会議中などはマスクを着用して発言しているのに、休憩室や食堂でマスク未着用で会話している人が多すぎる。これでは全く意味がない。
本当に止めるべきなのは、「不要不急の会話」ではないだろうか……。
飲食店は悪くない。飲食店に行って、一人で静かにご飯を食べているとしても、感染リスクはそれほど高くない。
なぜ飲食店が悪者であるかのように周知をしたのだろうか。
分かりにくいから?
それほどに国民のレベルが低いと考えているのだろうか。
真意のほどはわからない。
でも飲食店は悪くない。