オキシトシンを分泌させる
「幸せになりたい」
誰もが願っていることだと思う。
幸せの基準は人それぞれに違う。
好きな人と一緒にいることが幸せである人もいるし、一人で静かに過ごすことを幸せに思う人もいるだろう。
しかし幸せという感情に対する脳の反応は皆同じだ。
人が幸せに感じるときオキシトシンという物質が分泌されている。
これは万人に共通する。
違うのは、幸せだと感じるきっかけだけ。
そこで一つ想像を膨らませたいと思う。
幸福スイッチ
ある日、デパートに行くと”幸福スイッチ”と書かれた商品が置いてあった。
説明にはこう書かれている。
「このボタンを押すと脳内にオキシトシンが分泌され、大きな幸福を感じることができます」
この幸福スイッチを購入した人は幸せだろうか?
主観的にみればボタンを押せば幸せに感じるのだから、幸せであると言えるかもしれない。
でも客観的にみるとどうだろうか?
ある人がボタンを押して幸せそうな表情をしているとき、その人のことを「幸せそうだな~」と思うことができるだろうか?
僕はそう思えない。
この幸福スイッチは、麻薬に似ている。
使っている本人は幸せなんだけど、側から見ると幸せそうに見えない。
たぶん知っている人がそのスイッチを使っていたら、スイッチの使用を止めようとするだろう。
ちゃんとしたプロセスで幸せになっていないと、幸せそうに見えない。
でも”ちゃんとした”といっても、何がちゃんとしたプロセスであるのか説明できないんだけど……。
これは大きなお世話なのかもしれない。スイッチでも何でも、本人が幸せだと思うのならそれでいいのかもしれない。
※もちろん麻薬を肯定する気は無い
うーん、結局幸せってなんだろう。
たぶん人は、幸せという結果よりも、幸せになるための道筋を求めているのかもしれない。